J3リーグ第23節が8月19日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われ、SC相模原はY.S.C.C.横浜に2対1で勝利した。入場者数は2145人。
戸田和幸監督が「聖地」と呼ぶホームで直近3試合無敗の相模原。前節はアウェーで3失点して敗れたが、「ポジティブなものはいっぱいあった」(戸田監督)。本節は「相模原市民デー」を掲げて市民1000人を無料招待し、地域リーグからしのぎを削ってきた横浜を「神奈川ダービー」に迎えた。
試合は前半、相模原はスローインから守備ラインの裏をつかれて失点。横浜の前線からのプレスにボールを前に運ぶことが難しく、重苦しい雰囲気で試合を折り返す。
流れを変えるために牧山晃政選手が投入された後半48分、岩上祐三選手のFKを加藤大育選手が頭で合わせて同点。流れは相模原に傾く。後半70分過ぎからスピードのある選手に交代する采配が的中。安藤翼選手のスルーパスにデューク カルロス選手が抜け出し、相手GKとの1対1を制して逆転に成功する。相模原が直近のホーム4試合で3勝目を挙げ、本節に敗れたギラヴァンツ北九州を抜いて9節ぶりに最下位を脱出した。
試合後、戸田監督は「全員で戦うことを結果までつなげることができた」と振り返る。「(最下位脱出は)良い影響になるが、最高に楽しめる状況にはない。なりたい自分になった近い未来、『今、努力してよかった』と思えるようにしなさいと選手に話している」とも。
次のホームゲームは9月9日、鹿児島ユナイテッドFCと対戦。試合前、クラブ15周年を記念し、2008年のクラブ創設時の復刻ユニフォームを着用した「SCSレジェンズ対SCSホームタウンU-15」の特別試合を行う。