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町田市立国際工芸美術館、2026年9月開館へ 施工業者選定難航、プロポも

工芸美術館計画地周辺の様子、右側の建物が版画美術館

工芸美術館計画地周辺の様子、右側の建物が版画美術館

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 町田市は8月18日、町田市立国際工芸美術館(町田市原町田5)の施工業者を選ぶプロポーザルを始めた。

芹ヶ谷公園周辺に立てられたのぼり

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 同館の施工に当たっては過去2回、施工業者を決めるための条件付き一般競争入札を実施したが、いずれも参加者がゼロ。市は主な要因として、現場監理技術者の不足を挙げたほか、参加辞退した施工業者の聞き取りから工事予定価格の低さや工期の短さの可能性もあるとしていた。

 3回目の施工業者選定は、入札からプロポーザルに変更。市内事業者の参画といった「町田市内経済の活性化に資する取り組み」、公園利用者・近隣住民への配慮や傾斜地工事などについての「立地特性等を考慮した工事における創意工夫」の提案を新たに求める。これまでに、市内施工業者が入札に参加しづらいことが市議会で指摘されていたほか、斜面地建設による緑地減少について芹ヶ谷公園周辺住民の反対運動がおきている。プロポーザル審査は市職員と学識経験者で構成する評価委員会が行う。

 契約限度額は、「直近の単価を反映」して入札時の23億3,689万5,000円を24億1,595万2,000円へ約7,957万円増額。工期期限を同じく2025年6月30日を2026年2月27日に変更した。

 工期変更に伴い、同館開館は2026年3月1日から9月1日に延期。芹ヶ谷公園全体で計画する「パークミュージアム」内に建設または改修する、仮称)公園案内棟・喫茶・版画工房・アート体験棟、アート・出会いの広場、国際版画美術館、それぞれの運営開始は約8カ月遅れる見込み。

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