第72回全日本大学野球選手権大会で18年ぶり5回目の優勝を果たした青山学院大学硬式野球部が8月22日、本村賢太郎相模原市長を表敬訪問した。
同大相模原キャンパス(淵野辺5)が練習拠点の野球部。小久保裕紀主将を中心としたチームで1993(平成3)年に同大会初出場初優勝。2005(平成17)年に4回目の制覇を成し遂げたが、その後、東都大学野球リーグ2部に降格して全国大会から遠ざかっていた。昨春1部に返り咲くと、今春は全チームから勝ち点を挙げる完全優勝。18年ぶりの全国大会出場を決めた。決勝では、昨年優勝した明治大学を4対0で破り、復活を果たした。
安藤寧則監督は「ここからがスタート。相模原市を背負って、秋季リーグに向けてしっかりと準備したい」と気を引き締める。
「投打がかみ合ってチームが一つになれたシーズン」と振り返る中島大輔主将は、7月に行われた日米大学野球選手権大会で侍ジャパン大学代表キャプテンを務め、エース常廣羽也選手ら4人の青学チームメートとともに敵地開催で16年ぶり2回目の快挙を達成した。
自身のキャプテンシー(=集団を統率する力)について、「言葉や姿勢で引っ張るのは苦手なタイプ。自分らしくやろうと心がけた結果」と明かす。中野波来副主将は「中島主将は、言葉や姿勢で引っ張ってくれる部分はあるが、それ以上に、使命感やプレッシャーを押し出すことなく存在感でチームメートを鼓舞できる存在」と評価する。
一方、中島主将は「僕よりキャプテンぽい」と中野副主将を頼りにする。「高校時代(大阪桐蔭高校)にキャプテンを経験しているし、存在や言動一つ一つにリーダーシップを感じる。中野がいたから優勝できたと思う」
「プロ入りを目指している」と話す両選手。9月から始まる秋季リーグに向けて意気込む。