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相模原のコミュニティー食堂「トーコーキッチン」本に ビジネス的視点も

トーコーキッチンを発案した池田峰さん

トーコーキッチンを発案した池田峰さん

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 相模原の不動産会社が運営する入居者向け食堂「トーコーキッチン」(相模原市中央区淵野辺3)の取り組みを紹介する単行本「トーコーキッチンへようこそ!」(虹有社)が10月5日、出版された。

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 トーコーキッチンは、青山学院大学、麻布大学、桜美林大学が立地する淵野辺エリアで、東郊住宅社(共和1)が管理する約1800室の入居者向けサービスとして、朝食=100円、昼食・夕食=500円で地場食材を使う手作り料理を提供する食堂。

 社長の池田峰さんが、食事付き学生マンションに対する需要の高まりや物件の経年劣化と空室増加による家賃下落傾向などの問題に対して、物件やオーナーに依存せずに全ての管理物件の資産価値を向上させる手段として開設した。

 同書は、池田さんが開業から約7年半にわたるトーコーキッチンの日々のエピソードやビジネス的視点を紹介する内容。現状の分析から導き出された「ひらめき」から、実現への困難なハードル、壁を越えていく過程、運営の具体的方法、不動産屋としての未来などに触れている。

 池田さんは「出版して間もないが、『淵野辺に住みたくなった』という感想をたくさん頂き、まちの不動産屋冥利(みりょうり)に尽きる。『仕事とはこんなに尊いものだと思い出させてくれた』などの感想も頂き、出版の喜びを日々かみしめている」と話す。

 トーコーキッチンの取り組みは、5年間全60回のコラムとして相模原町田経済新聞に連載。「文章で人に考えを伝え、心を動かす難しさと面白さもコラム連載を通じて学ぶことができた。コラム読者の方にはおなじみのフレーズを本の中に忍ばせているので、ぜひ見つけてほしい」とも。

 判型は四六判で、200ページ。価格は1,760円。

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