FC町田ゼルビアが10月29日、今季ホーム最終戦を迎える。
前節の熊本戦で2位以上を確定し、J1昇格を決めた町田。ホームで勝利すれば、他チームの結果に関わらずJ2優勝が決まる。
熊本戦と前々節の秋田戦でゲームキャプテンを務め、チームを勝利に導いた太田宏介選手は、地元の少年サッカーチーム「FC町田」から世界へ羽ばたいた。「町田にJ1クラブができる。こんな将来が待っていたことを少年時代の自分に言ってあげたい。諦めずに夢に向かって努力すれば報われるということをキャリアの中で再確認できた」
シーズン終盤まで出場機会が少なかった。「ピッチに姿を見せることなく引退するのは寂しいので、とにかくしっかりと試合に絡めるように準備してきた。試合に出ている選手だけではなく、出ていない選手も結束して同じ目標に向けて走り続けたことが報われて嬉しい。18年間、いろいろな監督のもとでプレーしてきた中でも、たった1年で常勝軍団にした黒田剛監督はずば抜けている。強化部も含めて、チームのために戦う姿勢をもった選手を集めたクラブ全体の成果だと感じる」
太田選手が地元で迎える現役最後の公式戦。「昇格だけで満足している選手、スタッフ、サポーターは1人もいないと思う。自分にとっても聖地の町田のギオンスタジアムで優勝を成し遂げられたら、それ以上望むことはない。頑張ります」と意気込みを見せる。
ホーム最終戦のJ2リーグ第40節は10月29日、町田GIONスタジアムでツエーゲン金沢と対戦する。14時キックオフ。