町田市は11月より、バイオエネルギーセンター(町田市下小山田町)から出る燃焼ガスを使ったイチゴ栽培に取り組む。施設運営管理者のタクマ(兵庫県尼崎市)、イオン直営農場を運営するイオンアグリ創造(千葉県千葉市)と共同で実施する。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けた、地方自治体の主要なCO2排出源である一般廃棄物処理施設での実証試験。燃焼ガス中のCO2を農作物育成に直接利用するタクマの木質バイオマス発電所での実用化技術をベースに行う。
実証試験では、熱回収施設とバイオガス化施設から発生する燃焼ガスを使って温室栽培したイチゴの育成を比較評価し、収穫したイチゴの安全性を評価する。将来的には、一般廃棄物処理施設から生み出される電気・熱・CO2を大規模施設園芸に利用するトリジェネレーションシステムの実用化を目指すという。
実証試験期間は2027年3月まで。