小田急線新百合ヶ丘駅周辺に集積する9つのホールで4月24日より、オペラやコンサート、演劇など20以上の公演を展開する「アルテリッカしんゆり2009」が開催される。

　麻生区は芸術家や芸術に造詣が深い市民が多く、市民主体のアートイベントや芸術活動が根付いている地域。新百合ヶ丘駅周辺には、昭和音楽大学や日本映画学校、川崎市アートセンターなどの芸術文化施設が集積している。

　地元市民の発案による同企画は今回が初開催。子どもから大人まで誰もが気軽に芸術にかかわることができるようなイベントを目指し、地域に拠点を置く日本のトップアーティストを集めた。総合プロデューサーは劇作・演出家のふじたあさやさんが担当。オペラ、ミュージカル、ジャズ、コンサート、和太鼓、狂言、演劇、人形劇、映画などさまざまなジャンルの公演を行う。

　日本オペラ協会はオペラ「夕鶴」を数年ぶりに上演するほか、劇団民藝は「エイミーズ・ビュー」の今年の全国ツアー初回公演を行う。

　和太鼓ユニット「梵天（ぼんてん）」は、真言宗の僧侶をゲストに迎え特別編成コンサートを展開。2007年ロン・ティボー国際ピアノコンクールに17歳で2位入賞した韓国若手ピアニスト・ジュンヒ キムさんのピアノリサイタルや「エリック・ミヤシロEM Band」によるジャズコンサート、国府弘子さんと昭和音楽大学管弦楽団の共演によるピアノコンチェルトなども行われる。

　子ども・ファミリー向けの企画としては、「ひょっこりひょうたん島」などの作品を送り出してきた人形楽団ひとみ座が「大どろぼうホッツェンプロッツ」を上演、劇団飛行船マスクプレイは「オズの魔法使い」を上演する。

　生田緑地（多摩区枡形）に2011年秋にオープンする「藤子・F・不二雄ミュージアム」の開館プレイベント「ドラえもんとなかまたち展」では、藤子・F・不二雄作品の原画を展示する。

　開催日時と場所は公演によって異なる。5月10日まで。