
J3リーグ第26節が9月6日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われ、SC相模原はAC長野パルセイロに2-1で勝利した。入場者数は2313人。
天皇杯で上位クラブに4勝し、準々決勝ではヴィッセル神戸に善戦。その勢いのままリーグ戦では、今季ホーム無敗の2位FC大阪に勝利し、3連勝をかけて臨んだ一戦。
強風下での試合。前半は相模原がやや押し気味に試合を進めるもスコアレスで後半へ。先制したのは相模原。河野諒祐選手の左サイドからのクロスに西久保駿介選手がファーで飛び込みヘディングシュート。相手ゴールキーパーがブロックするもボールはゴールラインを割る。
その後、選手交代で攻勢を強めた長野に同点とされる。勝ち越しを狙うシュタルフ 悠紀リヒャルト監督は攻撃的選手を3人同時に入れ替えたのち、武藤雄樹選手を投入。この采配が功を奏す。自陣からドリブルで持ち上がった高野遼選手のパスを受けた武藤選手がシュート。相手ディフェンダーに当たって流れたボールを詰めていた高野選手が押し込む。最後のピンチもバウマン選手のファインセーブでしのいだ。
相模原はシーズン前半、一時は18位まで順位を下げたが、後半からチームを立て直して今季初の3連勝で8位に浮上。勝ち点差8でプレーオフ圏が視野に入った。シュタフル監督は好調の要因について、「チームの一体感」を挙げる。
「J1の完成された選手に比べると、うちの若手の選手たちは課題も抱えている。課題が出そうな試合では思い切って(メンバーから)外して、特長が出そうな試合で使うのが自分のポリシー。外されれば悔しい気持ちはあると思うが、一体感を大事にしようと選手たちに話している。今は誰が出ても応援するという雰囲気にチーム内が少しずつ変わってきた。チームスローガンの『走る、戦う、助け合う』の『助け合う』の部分が今までは弱かったが、そこが強くなってきたことが結果につながっていると思う」と話す。
次回のホームゲームは9月13日、FC岐阜と対戦する。