FC町田ゼルビア、6連勝でJFL首位守る-松本山雅FCに勝利

ゼルビアは終始、山雅を圧倒。今季チーム最多得点をあげた。

ゼルビアは終始、山雅を圧倒。今季チーム最多得点をあげた。

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 日本フットボールリーグ(JFL)前期第7節が4月25日、町田市立陸上競技場で行われ、FC町田ゼルビアは松本山雅FCに6対1(前半4対 0)で勝利した。

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 開幕戦で昨年王者SAGAWA SHIGA FCに引き分けてから、5連勝のゼルビア。前節のブラウブリッツ秋田戦では試合終了直前に同点に追いつかれながらも、すぐさま決勝ゴールを奪い、勢いに乗る。対する松本山雅FCは今季JFL初加入。今年2月にはS.C.相模原とともにJ リーグ準加盟クラブに承認されている。

 会場には松本のサポーター数百人が訪れ、鮮やかなグリーンの横断幕やフラッグとリズミカルなコールで選手を鼓舞する。対するゼルビアのサポーターも松本に負けじとブルーのフラッグを振り、大きな声援を送る。スタジアム前にはカレー店やスイーツ店による屋台フードコートが出現、古着店も出店し、ホームゲームを盛り上げた。観客数は過去最高の5,680人を記録。

 相馬直樹監督は、スタメンにDF深津康太選手とMF半田武嗣選手を初起用。試合は序盤からゼルビアが優勢に試合を進める。10分、左サイドからのフリーキックをDF川邊裕紀選手が頭で押し込み先制。14分には左サイドから流れたボールをゴールキーパーと1対1になったFW勝又慶典選手が右足を合わせ2点目。さらに21分、MF星大輔選手がペナルティーエリア内でノーマークとなっているFW木島良輔選手に浮き玉をパス。木島選手がスライディングシュートを決めて3点目。40分には左サイドのロングスローをゴールライン際で受けた半田選手が、中央にマイナスのパス。走りこんだ木島選手が右サイドキックで落ち着いて決め4点目。松本は直後、ペナルティーキックを得るもゴールポストに当ててしまい決定機を逃す。

 ゼルビアのツートップのスピードとワンタッチパスを多用しながら、2列目がサイドからすばやく押し上げて、裏のスペースを狙う攻撃に対応できない松本は後半、ディフェンダーを2人変えて守備の立て直しを図る。しかし52分、右コーナーキックから深津選手がマーカーのはるか上の打点からのヘディングシュートを決めて追加点。64分、木島選手がDFをフェイントでかわし、この日2得点目。松本は78分、右サイドからのフリーキックをヘディングで押し込み、反撃するも試合終了のホイッスル。6対1でゼルビアが勝利。6連勝で単独首位を守った。

 試合後、松本の吉澤英生監督は「早い時間に失点しないように、ゼルビアのツートップをマークするように指示していたが、セットプレーで先制を許してしまった。その後、マークをきちんとできないまま、追加点を取られて跳ね返す力をそがれた。前節の逆転負けと今日の大敗を重く受け止めている。選手は、自分たちの責任感をピッチの上で出さないといけない。次節の沖縄戦は危機感を持って試合に挑み、良い結果を出したい」と話す。

 相馬監督は「早い時間に得点し、落ち着いた試合運びができた。チームの戦い方はこれまでと同じだが、選手がそれぞれ特徴を出してくれた。前半のPKや後半の失点など一瞬のすきを突かれた場面もあった。毎試合、集中してファイトする時間を増やしたい。(大勢の観客について)チームが勝つだけでなく、スタッフのホームタウン活動など、いろいろな人の努力が形として現れてきている。負けても大勢の人に来てもらえるようなサッカーをしたい」と話す。

 6連勝の要因について、GK吉田宗弘選手は「試合を重ねるごとにチームとして完成度が増していると感じる。自信を持ってアグレッシブに仕掛けることができるようになっている」とし、JFL初ゴールを決めた川邊選手は「星選手のボールが良かったので、合わせるだけだった。自分の武器であるヘディングを生かし、守備だけでなくセットプレーなど攻撃でも点を決められる選手になりたい」と意気込む。

 次回の公式戦は4月29日、太陽が丘陸上競技場(京都府)で今季無敗の佐川印刷SCと対戦する。次のホームゲームは5月2日、FC琉球戦。

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