FC町田ゼルビア、ホーム開幕戦で惜敗-終了間際に失点

試合に臨むFC町田ゼルビアの選手

試合に臨むFC町田ゼルビアの選手

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 日本フットボールリーグ(JFL)開幕戦となった前期第7節が4月24日、町田市立陸上競技場(町田市野津田)で行われ、FC町田ゼルビアは横河武蔵野FCに1対2(前半0対1)で敗れた。観客数は3,044人。

試合後のFC町田ゼルビアの選手

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 町田と武蔵野による「南北多摩合戦」の過去の対戦成績はゼルビアの1勝3敗。昨年は試合終了間際に勝負が決まる激闘を繰り広げた両チーム。東日本大震災の影響でJFL開幕の対戦となった。試合開始前には、高校の先輩後輩の仲という石阪丈一・町田市長と邑上守正・武蔵野市長が登場。それぞれのチームに応援メッセージを送った。

 試合は東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげ、キックオフ。ゼルビアは中盤で細かいパスをつなぎ武蔵野ゴールに迫る。武蔵野は守備を固め、カウンター狙い。ボール占有率で上回るゼルビアが優勢に試合を進める。しかし18分、武蔵野はゼルビア陣内左サイドのスローインからオーバーラップしたDF瀬田選手がミドルシュートを決めて先制。前半を終了する。

 ハームタイム、ゼルビアのポポヴィッチ監督は「前半は我々のペース。やっていることを信じて、早い判断でプレーせよ」と指示。中盤の酒井選手に代えて北井選手を投入する。「北井のスピードは相手に脅威を与えると判断」(同監督)。

 後半早々、その北井選手が結果を出す。左サイドをドリブルで突破し、中央に折り返すと新加入のFWディミッチ選手が左足で押し込んで同点とする。その後もゼルビアはディフェンスラインをハーフウェイ付近まで引き上げて、相手陣内で攻撃を展開。何度もチャンスをつくるが決めることができない。

 そのまま試合終了と思われたアディショナルタイム、武蔵野のFW関野選手が左サイドからドリブルでDFをかわして右足でシュート。ボールはGK吉田選手の手をかすめ、右サイドネットに突き刺さる。その後もゼルビアは決定的なチャンスをつくるが相手GKの好セーブに阻まれ試合終了。シュート数はゼルビア16本、武蔵野7本。少ないチャンスを生かした武蔵野が勝利した。

 試合後、武蔵野の依田監督は「試合をコントロールできなかった。前半と後半にシュートが決まっただけ。内容はほとんど完敗だった」とし、「ポポゼルビア」の印象について、「昨年は縦への早いパスで仕掛けてきたが、今年はより多くボールを回して揺さぶりをかけてくる」と話す。

 ポポヴィッチ監督は「アグレッシブなサッカーができたが、チャンスを結果につなげることができなかった。結果は大事だが、結果にたどりつくまでにどういうサッカーをしているかがもっと大事。今日のようなサッカーを続ければ結果はついてくる。私は『借りは必ず返す』主義。『負けない』ためのサッカーではなく『勝つ』ためのサッカーをする。それを観客は望むだろう。次の試合は内容を伴って結果も得たい」と話す。

 次のホームゲームは5月3日、町田市立陸上競技場でFC琉球と対戦する。

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