町田ゼルビア、長野パルセイロと引き分け-PK判定で明暗

ゼルビアを応援する「CURVA MACHIDA」のメンバー

ゼルビアを応援する「CURVA MACHIDA」のメンバー

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 日本フットボールリーグ(JFL)前期第16節が6月19日、町田市立陸上競技場(町田市野津田)で行われ、FC町田ゼルビアはAC長野パルセイロと2対2(前半1対1)で引き分けた。観客数は2606人。

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 2週連続のホームゲーム、ポポヴィッチ監督は「レベルの高いサッカーを披露した」と評価した、先週と同じ選手をスタメンに起用。対する長野は今季JFL初参戦。消化試合が1試合少ないながら、8位のゼルビアとは勝ち点差1の9位。天皇杯JFL出場枠を得るためには両チームとも勝利が必要。

 試合は前半、ゼルビアが主導権を握る。ワンタッチでテンポよくパスを回してシュートチャンスをうかがう。すると10分、ゴール中央に走り込んだFWディミッチ選手がMF星大輔選手からのリターンパスを左足で決めて先制。しかし38分、ゼルビアDFがペナルティーエリア内で相手FWを倒し、PKを与える。これを決められ同点で前半を終える。

 後半19分には、MF鈴木崇文選手がゴールキーパーの手をはじく強烈なシュートで勝ち越しゴールを奪うが、運動量で上回る長野が次第にペースをつかむ。29分、ゴール前の混戦で得た2本目のPKをFW宇野沢祐次選手が再び決める。2本のPKを与えてしまったゼルビアはプレスが消極的になり、徐々にDFラインを下げざるを得なくなる。長野はDFラインの裏を狙って猛攻をかけるが、GK修行智仁選手のファインセーブなどでしのぎ、2対2で引き分けた。結果、ゼルビアは7位、長野は10位となり、共に天皇杯シード権の獲得は難しくなった。

 試合後、長野の薩川了洋監督は「後半は多くの時間でゼルビアを圧倒した。チャンスを決めきる質を高めることが課題」と話す。

 ポポヴィッチ監督は「2失点がどちらもPKというのは非常に残念。アドバンテージをとって試合を流した後のPKは私の理解によれば、ルールにないはず。フェアなジャッジをしてほしい」と落胆の表情。「後半は、前半と同じようにプレーすることができなかった。その要因は、これから自分たちでしっかりと分析したい」とも。

 ハーフタイムには、「町田ゼルビアを支える会」とゼルビアのサポーター団体「CURVA MACHIDA」のメンバーが、長野のサポーター団体「インチャーダナガノ」に署名活動で使った回収箱を贈った。

 CURVA MACHIDA代表の大城尊さんは「Jリーグ昇格に必要なスタジアムの確保で苦労している面でシンパシーを感じている。Jの枠を譲るつもりはないが、互いに高め合っていきたい」と話す。インチャーダナガノ代表の古川康平さんは「北信地方にも子どもたちのスポーツ環境を整えたい。そのために東日本大震災で中断していた署名活動を来月初旬の信州ダービーから再開する予定」と意気込みをみせる。

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