東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸鉄道を救おうとNPO法人「KAWASAKIアーツ」が7月25日、川崎市アートセンター(川崎市麻生区万福寺6)でチャリティー上映会を開催する。上映作品は、「おらほの鉄道~三鉄沿線奮闘記~」(2008年、鈴木宏子監督)と「1000年の山古志」(2009年、橋本信一監督)の2本。
「おらほの鉄道」は、1994年以降赤字での操業を余儀なくされている三陸鉄道の再興を目指し、鉄道と共に生きる人々の苦楽と営みを記録したドキュメンタリー。日本映画学校(万福寺1)の卒業制作として作られた。「1000年の山古志」は、2004年の中越地震で大きな被害を受けた新潟県山古志村住民の5年にわたる苦難と努力、輝かしい復興を記録した作品。
「壊滅状態の三陸地方に私たちは声を失う。もう一度、地域住民の命の綱である三陸鉄道を復興させることができるのか。復興するためには何が必要なのか。人生の岐路に立たされたとき、人間には何ができるのか。未来を開くとは何か。その問いに対する一つの答えをドキュメンタリー『1000年の山古志』は語ってくれる。2本の映画を通して、真の復興とこの国の未来について考え、復興に向けて歩む三陸鉄道と三陸地方の人々を応援する」と同NPOのスタッフ。
同上映会は、川崎市アートセンターで開催後、市内を巡回し、全国へ上映会の輪を広げる予定。上映会の収入は、経費を除いた全てを三陸鉄道と三陸の人々へ義援金として送る。
上映開始は10時、14時、18時30分。定員は各回113人。各回上映後、鈴木監督らのトークを予定する。チケットは前売り券・当日券共に1,500円。問い合わせは同NPO事務局(TEL 044-953-7652)まで。