ネーティブ・アメリカンの栄養源として注目を集める食材「アピオス」の利用可能性を考える体験会が7月31日と8月7日、東京家政学院大学(町田市相原町)で開催される。
日本学術振興会が実施する「ひらめき☆ときめき サイエンス」プログラムとして、高校生を対象に行う同企画。同大学の設備を使い、実験と試作・試食を通じて食材の奥深さを体験することを目的とする。
アピオスは、ネーティブ・アメリカンの重要な食料であったとされる北アメリカ原産のマメ科のツル性植物。タンパクが豊富な大豆などのマメとデンプンが豊富なイモの両方の特性を持つとともに、近年、大豆にも見られないイソフラボンが発見されるなど、新たな食材としての可能性を秘めている。日本では青森県が産地として知られている。
当日は、「新たな食材としてのアピオスの可能性」についての講義のほか、アピオスと大豆、小豆などの豆類、ジャガイモ、サツマイモなどの芋類のデンプンなどを観察し、それぞれの違いを考察。実習ではアピオスの配合量の異なるクッキーを試作、試食し、食材利用の可能性や配合量が製品に与える影響について参加者全員で考える。
同大広報担当の森田さんは「プログラムを通じて食に関心を持ってもらいたい。当大学は食科学を重視し、さまざまな食材の研究を行っている。アビオスについても将来的には栽培農家と連携して食品開発ができれば」と期待する。
開催時間は10時~14時。定員は各日20人で、事前申し込みが必要。