町田モディに10月15日、地産地消と地域密着がテーマの和食居酒屋「地魚・地野菜・地酒さか海(さかみ)」(町田市原町田6、TEL 0120-55-3275)がオープンした。経営はサントリー外食グループの「ダイナック」(新宿区)。
東京都や大阪府などで約70業態270店を展開する同社の新業態。店名は、東京都の一部を含む神奈川県一帯が昔、「佐加三(さかみ)」と呼ばれていたことに由来する。
神奈川・町田・相模の食材を多く使用する同店。地魚は城ヶ島・三崎・小田原など「相模灘」の漁港でとれた鮮魚をその日のうちにできるだけ提供。野菜は相模や横浜の農家で減農薬や無農薬、有機などで栽培されている旬野菜を仕入れる。「町田牧場」のアイスクリームや老舗「岡田屋」の漬物、「井上糀店」の無添加醸造みそなど町田の食材も使う。
新業態について、同社営業推進部の塚本英理子さんは「町田周辺の出身である業態開発部長や店長、料理長の食べ物に対する思いがある」と説明する。
「彼らは30年前、おいしい野菜や卵などを目の前の畑や養鶏場から頂いていた。しかし、今ではそんな機会は少なくなってしまった。地元においしいものがあるのに、わざわざ遠くからエネルギーを消費して運んだ食べ物をなんで食べているのだろうと疑問を持った。小規模でもこだわりをもって一次産業に取り組んでいる人の力になって、お互いが良い結果を出せたら。それが社内で共有され、このような取り組みになった」
店舗面積は約100坪。内装は、鮮魚のいけすや日本酒の旬を告げる杉玉を店頭に掲げ、内装は温かみのある深い色調の木目と畳。純和風にやや現代的テイストを加えた。席数は136席。
主なメニューは、相模灘でとれた地魚刺し身盛り合わせ(1,280円~)、活あわび踊り蒸し(1,280円)、地元農家でとれた旬野菜のかご盛り(1,180円)、地野菜の天ぷら(980円)、やまゆり豚と大根の角煮(880円)、丹沢そば(880円)、町田牧場のアイスクリーム(380円)など。アルコールは、100%地元産の原料で造る海老名の蔵元「泉橋酒蔵」の地酒(780円~)などを取りそろえる。客単価は3,500円。
「皆さんがお住まいのこの地にも、おいしいものはいっぱいある。地元の方に来店していただきたい」と期待する。
営業時間は11時~23時30分。