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町田市の旧庁舎跡地が「芝生広場」に-12月プレオープンへ

解体工事中の町田市旧庁舎跡地

解体工事中の町田市旧庁舎跡地

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 解体工事中の町田市旧庁舎跡地(町田市中町1)が12月、芝生広場としてプレオープンする。市は現在、芝生広場で新たなにぎわいを創出するための運営手法や管理方法などについて検討を進めている。

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 旧庁舎の跡地活用については2011年、学識経験者や自治会・商店会の代表らで構成する検討委員会が「屋根付きイベント広場」「多世代交流施設」などの整備提案を盛り込んだ検討報告書を提出した。しかし、市議会の特別委員会は地域経済の活性化の観点から「公共性の高い複合施設」の建設などを含める再検討を求めたほか、地元からも同様の請願書が提出された。

 その後、市は2012年11月、庁舎跡地活用基本構想を策定。「新たなにぎわいの創出」を活用の理念に掲げ、「広場と屋根付きイベント空間」を導入施設とした。まちの魅力を発信するイベント開催で多くの人を呼び込み、今後も商業拠点として発展するとともに、町田駅周辺地区にない大規模な空間を「憩い・交流する場」とすることで、周辺地域に潤いをもたらす効果に期待する。

 企画政策課の平林課長は「例えばフリーマーケットやスポーツイベントに活用してもらうなど、にぎわいが創出できる方法を考えていきたい」と話す。屋根付きイベント空間は、広場を活用しながら適切な施設規模などを決定し、2018年ごろに整備する予定。広場の活用状況を見ながら、多世代交流施設などの整備も検討するという。

 近隣では、相模大野駅のそばの相模大野中央公園(相模原市相模大野4)で毎年開催される地元飲食店主催の「食とジャズ」の野外フェスが5万人以上を集める大型イベントに成長した。旧庁舎跡地は約9000平方メートルの平らな芝生広場。設備はトイレやフェンスなど簡易的なものだが、アイデア次第では地域活性化につながるかもしれない。「にぎわいづくりのためには地元の人と一緒に進めていかなければ」と平林課長。

 市は用地のポテンシャル分析や市民グループ・事業者などによる自主的なイベントや定期的な利用活動の可能性について検討する予定。芝生広場のグランドオープンは来年4月ごろを予定。

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