鶴川駅前公共施設設計プロポーザル、最優秀者は仙田満さん

仙田満さんの提案グループによるプレゼンテーション

仙田満さんの提案グループによるプレゼンテーション

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 東京都町田市は4月12日、鶴川駅前公共施設設計プロポーザルの最優秀者に仙田満さん(環境デザイン研究所)を選定したとホームページで発表した。

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 同プロポーザルは、ホールや図書館、コミュニティ施設などで構成される鶴川駅前公共施設の基本計画・基本設計・実施設計を行う設計者を選定するもの。

 4月12日の第2次審査では、57人の応募者から第1次審査を通過した5人が公開プレゼンテーションとヒアリングに参加。冒頭、選定委員会の倉田直道委員長は「プロポーザルは設計者を選定するもので、提案内容を固定するものではない。市民と一緒につくれる設計者を選びたい」とあいさつした。

 最優秀者に選ばれた仙田さんのコンセプトは「CROSSING(クロッシング)」。軒高を10メートルに抑えて屋上を緑化、「多摩丘陵の緑を連担させる」アイデアのほか、利用頻度が高い図書館を1~2階に配置し、道路から自然にアクセスできるエントランスを設けて「まちとつながるワンルーム空間とする」アイデア、地下に収めた多目的ホールのフライタワーに「約7万冊の図書を収容する『メガシェルフ』」のアイデアなどを提案した。

 計画・設計プロセスでは市民参加にも配慮し、専門家によるミニレクチャーを介して高いレベルでの意見交換を行い、明快な説明ができる結論を導くとしている。

 同提案に対して、選定委員からは「公共建築として優れたプラン」「軒高を低く抑え、ホールを地下化する野心的なプラン」などの評価や、地下化によるコストの問題、屋上緑化の具体的なアイデア、駐車場付置義務への対応についての質問がなされた。

 仙田さんは1968年に環境デザイン研究所を設立。東京工業大学工学部建築学科教授、日本建築学会会長などを経て、東京工業大学名誉教授、日本建築家協会会長、こども環境学会会長などに就いている。主な作品は、茨城県自然博物館(日本造園学会賞受賞)、愛知県児童総合センター(日本建築学会賞受賞)など。

 そのほかの結果は、優秀者=吉田明弘さん(アプルデザインワークショップ)、入選=古谷誠章さん(ナスカ)、西田勝彦さん(ヘルム)、水谷俊博さん(水谷俊博建築設計事務所)。

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