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相模原に「シェフ一日体験」食堂-「おいしい」の共感づくり目指す

オーナーの吉川和代さん

オーナーの吉川和代さん

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 「おいしい」の言葉をやりがいに料理をしたい人の居場所をつくろうと相模原市在住の主婦が7月1日、相模原市役所そばにレストラン「みんなの食堂 Oh! to you おつゆ」(相模原市中央区中央3、TEL 080-3000-9030)を開いた。

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 プロではない一般の主婦や学生などが、日替わりで食事を作って提供する「ワンデイ・シェフ」が特徴の同店。店主の吉川和代さんは「クックパッドが人気になったように、自分の料理をアピールし、褒めてもらいたい人が増えている。食と料理をテーマにみんなが集まれる場所をつくろうと思った」と説明する。

 店舗面積は20坪。席数はテーブル17席、カウンター4席の計21席。ワンデイ・シェフには厨房(ちゅうぼう)、調理器具、食器などを9,000円で貸し出す。借り手は、料理が好きな主婦、調理師学校などの学生サークル、飲食店の開業予定者などを想定。借り手がいない日のランチとディナーは吉川さんが厨房に立つ。

 オープンして2週間、初めてのワンデイ・シェフが同14日に誕生した。吉川さんは「予想以上にたくさんの人が来店して大変だった」と振り返り、「メニュー構成、食事の量や味付けなど、ワンデイ・シェフの考えを尊重しながら、客の満足感や採算が取れるようなアドバイスも必要だと感じた」とも。店としては、650円~800円で野菜を多めに使う健康的なメニューを提供することを共通化する。

 同17日にワンデイ・シェフを担当する30代の主婦は「店のことを幼稚園のママ友に教えてもらった。主人が偏食気味で料理の腕を振るう機会がないので、やってみようと思った。とても緊張しているが、『おいしい』と言ってもらえるように頑張りたい」と笑顔を見せる。

 目標は10人のワンデイ・シェフそれぞれが隔週で料理を提供すること。「想定よりも多くの客が来る日もあれば、2人しか来ない日もある。もうけることが目的ではないが、経費くらいはまかなえるようにしたい。現実は厳しいが強い思いを持っている人であれば、みんなで支えあって実現していきたい」と吉川さん。

 ランチタイム=11時30分~14時、ディナータイム=17時30分~22時。土曜・日曜・祝日定休。

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