相模原市は来年1月5日より、スマートフォンのカメラとGPS機能を利用して、道路の破損状況などをメール送信するアプリ「パッ!撮るん。(ぱっとるん)」の運用を始める。
仕組みは、住民などが道路の危険箇所を見つけた場合、スマホからアプリを開くと写真撮影や位置情報、不具合の内容を記入する画面が順を追って表示される。指示に従って操作しデータを市に送信すると、受け取った市の担当者は発生箇所やその状態などを確認して、迅速に対応。GIS(地理情報システム)に情報を蓄積することで、今後の計画的な道路維持・管理にも役立てるという。
スマホを使った道路通報システムは半田市や千葉市の事例がある。相模原市では2004年、携帯電話を活用した道路通報システムを立ち上げたが、機種ごとのシステム対応が難しいことから運用を中止。「スマートフォンの普及で多くの人に活用していただけるアプリ開発が容易になった」(担当者)ことから、約10年ぶりに同様のシステムが稼働する。システム開発はアーバングラフィック(相模原市中央区淵野辺4)。
2013年には道路に関する情報・苦情が9250件寄せられた。うち約4割が電話による通報。「市民の電話代の軽減につながれば」と担当者。
対応端末はiPhone(iOS5以上)とAndroid(Android4.0以上)。それぞれのアプリストアで1月5日よりダウンロードできる。本格運用は4月の予定。