川で暮らす生き物が堰(せき)などの障害物を行き来できるために作られている「魚道」の種類や役割をご紹介する企画展が1月27日、相模川ふれあい科学館(相模原市中央区水郷田名1、TEL 042-762-2110)で始まった。
河川は人間の生活環境に合わせて護岸や堰を作ることで治水が行われてきたが、川の生物が自由に川を上ったり下ったりできなくなるなど、生態系が変化することが大きな問題となっていた。現在では、生物や地形に合わせて自由に行き来できるさまざまな「魚道」がつくられ、環境に配慮した治水事業が行われている。
同展は、団体「水の巡回展ネットワーク」が、全国の河川情報発信施設を巡回する企画展示として制作した「魚道展」にオリジナルの展示を加えて再構成。模型や映像で魚道の特徴を学ぶだけでなく、魚道迷路や館内の展示を巡るスタンプラリーなどを体験することで、魚道をきっかけに生物や生態系に興味を持つよう工夫したという。
「子どもに魚道を通る魚の気持ちになってもらおうという狙いの魚道迷路がおすすめ」と広報宣伝担当の狭間さん。
開催時間は9時30分~16時30分。月曜休館(祝日の場合は開館)。入館料は、高校生以上=300円、小・中学生=100円、65歳以上=150円、幼児無料。3月1日まで。