相模原市は3月15日、相模原市美術館基本構想(案)に関する意見公募(パブリックコメント)を開始した。
相模原市には絵画や写真などの収蔵美術品を常時展示・公開する市立美術館がなく、市域全体の美術活動に対しても体系的な調査研究がされていなかった。基本構想は「さがみはらアートフィールド」を理念に、アートを活用した地域の活性化、アートを創造する人材育成、人材の連携による新たなアートの創造を目指す。
美術館は、相模原駅周辺の相模総合補給廠の一部返還地内に建設する「仮称)相模原美術館」とアートラボはしもとを建て替える「仮称)橋本美術館」の2館体制。
仮称)相模原美術館は、収蔵美術品の活用やフォトギャラリー(写真美術館)機能の実現を図るため、調査・研究、収集・保存、展示など必要な機能を備えた「芸術文化の総合拠点」。仮称)橋本美術館は、アートラボはしもとで実施している文化創造・発信・交流促進や教育普及に加え、新たなアートを学び、創造する場として展示などの機能を充実させるという。
「両館ともに建設時期は未定だが、先行整備する橋本美術館はそれほど時間がかからないだろう」と担当課長。今後、計画策定プロセスへの市民参加、機運を盛り上げるアートイベントの開催などに取り組むほか、広報にも力をいれていくという。
意見公募の期間は4月15日まで。案は市ホームページのほか、文化振興課、市民ギャラリー、アートラボはしもと、図書館、まちづくりセンターなどで閲覧できる。