栃木県立総合運動場で9月7日に行われた関東サッカーリーグ1部最終戦、FC町田ゼルビアは日立栃木ウーヴァスポーツクラブを4対0(前半3対0)で破り、12勝2分けで無敗優勝を決めた。
日立栃木は同リーグ2位、天皇杯出場も決めている強豪。序盤からシビアなプレスを掛け合う中、前半22分にMF柳崎選手からの速いパスを受けたFW勝又選手が左サイドからドリブルで中へ切れ込み、強烈なシュート。先取点を挙げる。37 分にはMF石堂選手が相手DF の裏へ頭越しの柔らかいパス。これを受けた勝又選手がDF と飛び出してきたGKに競り勝ち、中央のMF酒井選手にパス。酒井選手はGKの代わりにカバーに入ったDFの頭の上を狙って2点目。さらに1分後、MF蒲原選手が相手のクリアーボールを右足ダイレクトボレー、3点目を決める。日立栃木に決定機を与えず前半終了。
後半31分、途中交代のMF山口選手からパスを受けたFW山腰選手が酒井選手とワンツーで相手DFをかわし豪快なシュート、4点目。このまま集中を切らさず、最終戦を無失点で終了した。
個人成績では、得点・アシストランキングともにゼルビア選手が上位を独占。総得点58点は2位のクラブドラゴンズと25点差。昨年の総得点が36点だったことも含め、今年の攻撃力が大幅にアップしたことを数字で証明した。
ゼルビアはJリーグ昇格目標を1年前倒しして、「J準加盟申請」の手続きに入る。昨年、FC岐阜がJFLからJリーグへ1年で昇格し、今年もJFLファジアーノ岡山が1年で昇格する可能性が高いことから、実現可能な目標と判断した。
11月22日から始まる「全国地域サッカーリーグ決勝大会の勝利」のほか、「市民参画も含めた財政基盤の強化」「J基準スタジアム設置に向けた計画づくり」の3つの課題に取り組む。ゼルビアは「戦力はメドがたっている。経営努力と行政の支援が必要で、2つの鍵を握るのは『市民の支援』。ゼルビアを応援していただける方、それぞれの立場での行政への働きかけ・支援をお願いしたい。市民と企業と行政が一緒になって、町田を活性化していけたら」と期待を寄せる。