相模川ふれあい科学館(相模原市水郷田名1、TEL 042-762-2110)は3月14日より、春期大型特別展「南米ジャングルを流れる大河 アマゾン川 世界の川1~怪魚と小さな宝石たち~」を開催する。同館の指定管理者は横浜八景島(横浜市)。
春の大型特別展は4回目。川の生物をテーマに過去、四万十川、石狩川、本明川の生物を紹介してきた。前回の入館者数は約2万3,000人。
「当館は相模川に近いこともあり、川の生き物に詳しい来館者が多い。在来種ではない魚が相模川にいつごろから増加したか教えてもらうこともあった。それは調査データと一致していた。そんなこともあって川をテーマにした」と同館主任で理学博士の小賀坂理恵さん。
同展は、世界最大の流域を誇る南米アマゾン川に焦点を当て、川独特の魚類や熱帯雨林の自然、人とのかかわりを紹介するもの。「北海度から九州まで日本の川を扱ってきたので、今回から世界の川に取り組むことにした」(小賀坂さん)。
体長約50センチのレッドテールキャットや体が黄金に輝くドラード、ピラニア、古代魚モトロなど約20種類を12の水槽で生態展示。カージナルテトラやペンギンテトラなどが泳ぐ水槽の裏側に回り、アマゾン川の水中にいるような写真を撮影できる「アマゾン川の宝石箱水槽」も設置する。
小賀坂さんは「水生生物を飼育している人から見れば、そんなに珍しい魚は展示していないが、ネオンテトラなど比較的ポピュラーな魚がアマゾン産だと知っている人は少ないと思う。当展を通じて、アマゾンのことを知ってもらいたい」と期待する。
営業時間は9時30分~16時30分。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。入場料は、大人300円、子ども100円。5月10日まで。