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相模原市の焼却ごみから「金とパラジウム」回収 2,760万円の収入に

6キロ分の金のレプリカ

6キロ分の金のレプリカ

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 相模原市は4月22日、南清掃工場(南区麻溝台)の焼却炉から昨年度回収した貴金属などの収入が約2,760万円になると発表した。

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 同清掃工場は2021年度より、高温で流動する砂を用いてゴミをガス化・燃焼する「流動床式ガス化溶融炉」の炉底砂から一般ごみに含まれる貴金属を回収している。

 昨年度は新たに銅に加えて、レアメタルであるパラジウムの回収にも成功。溶融スラグ生成過程からも貴金属を回収した。回収量は昨年度と同程度で、金=6キロ884グラム、銀=12キロ391グラム、銅=612キロ、パラジウム=225グラム。

 15キロの金を回収した初年度と比べて、金相場の上昇やパラジウムの回収、回収コストの低減により、回収費用を差し引いて約1割減の収入を確保した。

 同清掃工場の担当者は「初年度は約10年間蓄積した金属が回収できた。1年間だと金が6キロぐらいと想定される」と話す。相模原市は引き続き、効率的な回収方法や他の貴金属の取り出しなどの調査、研究を行うという。

 同清掃工場内では、回収した実際の砂や金のレプリカの展示のほか、持続可能な社会の実現に向けた取り組みなどをパネル紹介し、より効率的に資源が回収できるごみの分別を呼びかけている。

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