今季最終戦のJ3リーグ第38節が11月24日、相模原ギオンスタジアムで行われ、SC相模原がガイナーレ鳥取に1-0で勝利した。入場者数は3775人。
前節の敗戦でJ2昇格の希望が絶たれた相模原が、「最後に根性を見せて、来てくれた人に最後だけでも笑顔にして帰そう」(シュタルフ悠紀リヒャルト監督)と臨んだ試合。
勝負の行方がわからない拮抗した展開のまま終盤へ。鳥取は今季で引退する長谷川アーリアジャスール選手を投入して攻勢を強めるも、相模原が粘り強く守る。迎えたアディショナルタイム、相模原のDF高野遼選手のクロスを伊藤恵亮選手が合わせてネットを揺らす。劇的なゴールにスタジアムが湧く。
相模原の最終順位は9位。プレーオフ圏入りには、勝ち点差「5」が届かなかった。試合後、シュタルフ監督は「(プレーオフ圏内との差が)小さな差だったからこそ、その差を埋められなかった不甲斐なさが、悔しさとして強く残っています」と、J2昇格を成し遂げられなかった気持ちを明かす。
クラブはシーズン途中に戸田和幸監督を解任し、シュタルフ監督に今シーズンの目標であるJ2昇格を託した。「本当に覚悟を決めて臨んだシーズン。もっともっといい結果を届けたかった」(シュタルフ監督)
最終戦セレモニーで西谷義久社長は「シーズンを終えて覚悟や責任を自問自答しているが、来季の昇格へこれまで以上に徹底的にこだわり抜く姿勢を、明日からの来季のチームづくりから示していきたい」などと挨拶した。
試合後、サポーターと選手らは勝利の喜びと来季の躍進を願うファミリアを踊った。