
WEリーグ第22節が5月17日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区麻溝)で行われ、ノジマステラ神奈川相模原はINAC神戸レオネッサに1-3で敗れた。入場者数は756人。
直近3試合で1勝2分。前節は3位の三菱重工浦和レッズレディースに引き分けとシーズン終盤に調子を上げてきた相模原が、優勝を狙う2位の神戸をホームに迎えての今季最終戦。
試合は、大量得点での勝利がほしい神戸が風上から猛攻を仕掛ける。相模原は球際での勝負やセカンドボール回収で神戸の攻撃を寸断。粘り強い守備で神戸を零封する。
後半、先制したのは相模原。中盤でボールを奪った川島はるな選手がドリブルで左サイドを突破して中央に折り返す。駆け上がってきた浜田芽来選手がペナルティエリア手前から右足を振り抜いてサイドネットを揺らす。
しかし神戸は途中出場のカルラ モレラ選手の活躍などで3得点。試合をひっくり返したが、1位の日テレ・東京ベレーザも勝利したため逆転優勝はならなかった。相模原は4勝6分12敗の10位。当初目標の5位以内には届かなかったが、昨季の12位から順位を上げた。
試合後、小笠原唯志監督は今季を振り返り、「シーズン前半は4バックでうまくいかなかったが、シーズン後半は3バックの原点に戻してストロングプレーヤーを生かすことにした。攻撃的に守備をすることで選手たちが手応えをつかんだ。結果は出なかったが、効果は数字にあらわれたのでレビューをして次のシーズンにつなげて、こわい存在になりたい」と話す。
最終戦セレモニーとあわせて南野亜里沙選手の引退セレモニーも行われた。南野選手は2014年のホーム開幕戦で初得点デビューし、なでしこリーグ1部昇格などに貢献。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに一時在籍後、2022年に相模原に復帰。今季はWEリーグ自己最多の6得点をあげた。
南野選手は「たくさんの苦楽をともに経験し、私を育ててくれたクラブで10シーズンを過ごすことができた。結果で恩返しすることはできなかったが、心の底からやりきった最高に幸せなサッカー人生だった。発展途上のクラブではあるが、いつの日か、女子サッカーといえばノジマステラと言われるときがきっと来ると信じている」などと挨拶した。