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鶴見川沿い「不耕起栽培」田んぼで稲刈り体験-小学生ら70人参加

稲刈りの様子

稲刈りの様子

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 鶴見川沿いの「不耕起(ふこうき)栽培」の田んぼで9月11日に稲刈りが行われ、小学生や保護者など約70人が参加した。主催は「大蔵の田んぼを育む会」。

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 不耕起栽培は土を耕さず、冬の間に水を張ることで雑草の発生を抑えて農薬を使用しない農法。硬い土に植えられた稲は野生化し、稲本来の強さが引き出される。農薬を使用しない田んぼは、ドジョウやカエル、ヘビ、イナゴやカルガモなど多様な生物が存在するビオトープとなる。

 炎天下の当日、参加者はかまの安全な使い方を学んだ後、0.5反の稲を一生懸命刈り取った。毎年参加する子どもが手慣れた様子で作業を進める一方、カエルやザリガニとりに熱心になる子どもの姿も。

 「今年の夏は暑かったので水の管理に気をつけたが、そのほかは例年通り放りっぱなし(笑)。それでも丈夫な稲が育った。用意していたハセ(稲束を天日に干す竿)を急きょ増設するほど収穫した稲のかさは大きかった」(同会メンバー)。

 同会は2001年、市立大蔵小学校の社会科の授業として菅原聡教諭が始めた不耕起栽培をきっかけに、卒業生の保護者が中心となって結成。昨年に続き、今回も以前参加したという法政大学の女子学生が参加した。「最初に参加した子どもが今年20歳を迎える。田んぼに遊びに来てほしい」(菅原さん)。

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