作曲家・ギタリストのライアン・フランチェスコーニ(Ryan Francesconi)さんの来日公演「あきでら」が10月23日、「簗田寺(りょうでんじ)」(町田市忠生2)で行われる。
フランチェスコーニさんは、米オレゴン州ポートランド在住の作曲家・ギタリスト・バルカン民族音楽演奏家。2007年よりジョアンナ・ニューサム・バンドでギターやブルガリアン・タンブーラなどを担当するほか、ソロプロジェクト「RF」としてエレクトロニック音楽のアルバム3枚を発表。村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」にインスパイアされたサード・アルバムは国内でもリリースされている。
2010年からは本名名義でアコースティック・ギター1本でのパフォーマンスを開始。今年4月にファースト・アルバム「パラブルズ」をリリース。今回の来日に合わせてケーン・マティスさんとの共作アルバム「シーダー・ハウス」を発表する予定。
共演は、ヴォイスやオルガン、自作楽器、民族楽器などを用いて、恍惚的で大音量のドローンやトランシーで楽園的なノイズを奏でる「サン・サークル(SUN CIRCLE)」、アニマル・コレクティヴとのツアーによって注目されている女性アンビエント・フォークシンガー「グルーパー(GROUPER)」、ブルックリン在住のギタリスト「ベン・ヴァイダ(Ben Vida)」の3組。
招聘(しょうへい)元のSweet Dreams代表、福田教雄さんは「フランチェスコーニさんの魅力は、音楽性の幅広さ。一般的には、人気女性シンガーのバックバンドの弦楽器奏者兼アレンジャーとして知られているが、彼自身もソロでエレクトロニック音楽を制作し2度来日している。幻惑的なポップ・ユニットでも活動しつつ、ブルガリアのフォーク音楽の演奏家として地道に活動してきた」と話す。
「今回の来日公演はアルバム『パラブルズ』で聴くことができるようなアコースティック・ギターの独奏なので、老若男女問わず、バロック音楽や異国のフォーク音楽を聴くように楽しめる。もちろん、アメリカのインディーズ・シーンきっての注目演奏家をチェックしてみようという方にとっても格好の公演になると思う。どれだけ速く、激しい旋律をつま弾いても、どこかに静寂を宿している、『雨のよう』と評される彼のギター演奏に期待してほしい」とも。
開演は18時。チケットは、前売り=3,000円、当日=3,500円。