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新百合ヶ丘で「しんゆり映画祭」-日本プレミアなど33作品上映

しんゆり映画祭2010のちらし。メーンイラストは沢田としきさんが描いた。

しんゆり映画祭2010のちらし。メーンイラストは沢田としきさんが描いた。

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 「KAWASAKIしんゆり映画祭2010」が10月9日より、ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘(川崎市麻生区上麻生1)と川崎市アートセンター(万福寺6)で開催される。主催はNPO法人KAWASAKIアーツ。

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 日本映画学校(万福寺1)が立地する地域の特徴を生かし、ボランティアスタッフの公募や市民プロデューサー制度の導入など、一般市民が企画運営を行う同映画祭。開催は16回目で、昨年は無料プログラムも含めて2,182人が来場した。

 今回は「生きるチカラ、映画のチカラ」をテーマに、日本プレミア・先行上映となる作品や、市民スタッフを中心としたプログラム委員会が、「映画の力が生きるための力になると信じられる」映画をセレクト。監督や俳優のトークイベントも連日行う。上映作品数は33本、参加ゲストは29人と1団体を予定。

 オープニング上映は、オードリー・へプバーンの「暗くなるまで待って」、ペルー近代史の暗部を浮き彫りにする「悲しみのミルク」、緒方篤監督の長編デビュー作「脇役物語」、寺島しのぶさんがベルリン映画祭銀熊賞最優秀女優賞を受賞した若松孝二監督「キャタピラー」の4本。ゲストに東京フィルメックス映画祭プログラム・ディレクターの市山尚三さん、緒方監督、若松監督、大西信満さんらが登場する。

 若手監督を応援する企画「New Wave Japan」では、殉職殉職した宇宙飛行士がクローン技術で蘇るSF作品「クローンは故郷をめざす」(中嶋莞爾監督)、現代によみがえった戦国武将が過疎のまちおこしに取り組む「築城せよ!」(古波津陽監督)、孤児のロードムービー「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」(大森立嗣監督)、女子ラッパーを描く「SRサイタマノラッパー2」(入江悠監督)の4本をラインアップ。トークイベントでは各監督や俳優が出演する。

 そのほか、活動弁士の澤登翠さんによる活弁付き無声映画の上映、「日本の中のアジア」「スクリプター・白鳥あかねの映画人生50年」などの企画も用意。プレ・関連イベントとして、若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)作品上映(同2日~9日)、同映画祭のメーンイラストを描いてきた故・沢田としきさんの原画展、シネマ古本市などを開催する。

 観賞料金は、通常プログラム=一般1,000円(前売り800円)。10月17日まで。

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