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ここにはたしか!
♯037 やきにくやさん、お宝あっとマーケット町田店、品香園

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町田在住のライター&編集者の多田洋一さんが、「町田のちょっと懐かしい」を訪れ、今はなき店や出来事に思いをはせる、ゆるノスタルジー系連載。

♯037 やきにくやさん、お宝あっとマーケット町田店、品香園

こんにちは、多田洋一です。本に関わる仕事をしていて、町田市在住。ええと、前回は山口百恵引退のころの話をしてまして、同時期のRCサクセションについて町田がらみで覚えているのは、かつて長崎屋A館の2階にあった帝都無線でも、3rdアルバム「シングル・マン」の自主制作盤が売られてた、ということ。たしか、音楽評論家・吉見佑子さんによる「シングル・マン再発売実行委員会」からのメッセージ、みたいな貼り紙とともにコーナー展示されていて...えっ、なぜいまごろRC!? というのが当初の印象。でも、ほどなく音楽好きの友人から「キヨシローのライヴがめちゃ熱い!」という情報が続々と届くようになり、雑誌などにも記事が載り始め、そして1980年6月にはニューアルバムの「RHAPSODY」発売。調べてみたら、当時はオリコンチャートで最高47位だったみたいですが、しかし、収録曲の「雨あがりの夜空に」はいまでもスポーツの応援歌として使われるスタンダードに。この曲とかサザンの「女呼んでブギ」みたいなきわどい歌詞の曲、当時の若者は男女関係なしに楽しんでいたなぁ。

写真は町田街道と団地いちょう通りが交わる、木曽交差点。私はむかしここでチャリで事故ったことがあって痛い思い出の場所なんだけれど、いまではレンガ外観の「パトリック・キソ・ガーデン」が目立ちますね。2002年にできたようですが、私が事故ったころは、なにがあったのか記憶をたどれず。斜め向かいにある「第二わかくさ保育園」も、むかしはお蕎麦屋さんだったかな(違うかも)。10代のころはしょっちゅう通りがかっていたのに、なんてこった。でっ、今回はこの交差点から、町田街道を桜美林学園方面に向かった通り沿いの話。とにかくでっかい看板の飲食店が連なっていて、お腹いっぱい感がすごい...とくに肉系!

まず、伝重寺の向かい側に「ステーキ宮」があって、ここはむかしながらのファミリーレストランといった佇まい。店名の「宮」は宇都宮由来で〝宇都宮人に「ステーキ」といったら「宮でしょ」という言葉が返ってくるはず〟だとググって知りました。さらに進むと、レガシーなスナック(「グリーン」と「昼と夜も」)、両側に中華料理(「幸楽苑」と「百味苑」)。カラオケ店を通り過ぎるとすぐにまたステーキ、そしてカレーが両側に(「COCO'S」とCoCo壱番屋)。さらに左側に超巨大過ぎな回転寿司の看板(「沼津すし之助」)、右手に焼き肉食べ放題(「焼き肉きんぐ」)...もうこのへんでかなり胃腸薬欲しくなってきますが立ち止まらず、続いてカルビ丼とスン豆腐専門店(「京都韓丼」)が左側、右側に讃岐うどん(「瀬戸内」)、しゃぶしゃぶバイキング(「しゃぶ葉」)。その後、忠生公園入口交差点までは食休みで、でもまだまだ続き、左側にラーメン(「中国ラーメン揚州商人」)、上宿交差点を過ぎると右側にとんかつ(「かつや」)...と、ここまでリアルタイムの町並みを追ってみましたが、かなり頻繁に入れ替わってないかな?

たぶん、いまカラオケ店がある場所に、むかしはステーキ、もといビフテキを食べさせる「スエヒロ」があったような記憶が残っていて、そこには両親が連れてってくれたかなぁ(赤い看板だったと思う)。あと、上宿交差点付近には「すかいらーく」があって、そこで友人がカニクリームコロッケを食べた話は、♯013で書きました。どちらもなくなっちゃったけれど、よく覚えているのは、私がチャリで事故った時代には、その2店くらいしか目立った門がまえの飲食店がなかったからかもしれなくて。前回も同じようなこと言ってますが、道幅の広くない幹線道路で客引き合戦されると、胃もたれ気味。

いやいや、先に進みましょう。左側に「ごはんや町田木曽食堂」、忠生交差点には「やきにくやさん」(←ここは何度かいってる)。そして、左側にそびえ立つ「お宝あっとマーケット町田店」──私、壁面のCD・レコードという文字に惹かれて1度訪ねてみましたが、ちょっと独特な魔界ワールドでなかなか刺激的/...古物商なんですね(公式HPには「大人も子供も楽しめるエンターテイメント系リサイクルショップ」との紹介文が──すいません、寄り道しました。さらに左側にはまたステーキ(「肉の名門スエヒロ館」~ここは上述した「スエヒロ」と関連があるらしい)、下根岸交差点を渡っても、まだ桜美林までには「焼肉牛苑」「ステーキどん」も。有名な牛丼店やハンバーガー店もありまして、とにかく、ごちそうさま。

そんな満腹、もとい町田街道沿いで私がときどき寄ってしまうのが、根岸交差点近くの黄色い看板の「品香園」。たぶん夫婦経営かな。ご近所っぽいお客さんで賑わっている、ごくごく普通な中華屋さん。肉野菜炒め定食とかには冷奴とおしんこと味噌汁がついてくるんですが、「中華スープで」とお願いしたら快くチェンジしてくれました。お二人とも無口で、ボケッとテレビを見上げていると、注文した品を料理してすぐに運んできてくれるのがいい感じ。でも、タブレットで注文できるような店に慣れていると、いまは逆にめんどくさいのかな~。

【プロフィール】
多田洋一(ただ・よういち)
フリーランスのライター&編集者。雑誌での取材や映画/テレビドラマのノベライズ等。2010年より年1回、個人主宰の文芸創作誌「ウィッチンケア」を発行。第10号は2019年4月1日に発行!
http://witchenkare.blogspot.com/
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