なんかはっきりしない天気で嫌ですねえ。
空梅雨の帳尻合わせですかね?
そんなバランス感覚は要らないです。
みなさま、お久しぶりです。
さすらいのプリティコンポーザー佐々木宏人です。
ラーメン大好きっていうキャラ設定で通していますが、ラーメンはそれほど食べていません。
いきなりですが、今回こそ音楽ネタを書こうと思います!
三度目の正直ってやつですね(違)。
音楽といってもProphet-5というシンセサイザーについてです。
ご存知の方はご存知の、世界的に有名なアナログシンセサイザーの名器です。
YouTubeなどで1980年前後のアーティストの動画を見ていると、結構な頻度で出てきます。
おそらく当時最も売れたシンセではないでしょうか。
何がそんなによかったかというと、ほとんどのシンセが単音か2音しか出せなかったのに最和音が出せて、さらに音色をメモリーできたんです!
単音で音色をメモリーできないシンセが5~60万円で売られていた時代に、最大同時発音数5音で40種類も音色を記憶できるものが170万円で売られたらみんな買いますよね。
安い!…いや、安くないです。
ちなみに本国のアメリカでは4,495ドルだったそうです(当時の為替レートで約100万円)。
あくまでも個人的な憶測ですが、たぶん当時のアメリカ人にとっては50万円位の感覚だったんじゃないでしょうか?
ぶっちゃけてしまえば当時Moogなんかの周辺機器を作っていたシーケンシャルサーキットっていう町工場のデイブ・スミスっていう天才社長が、デジタル系のノウハウを駆使してヒット作MiniMoogの便乗商品を作ったという感じです。
全体的なデザイン、パネルのレイアウトや操作系の名称など至るところにパク、…いや、共通点が見られます。
ロバート・モーグさんが喧嘩っ早い人なら訴えられていたかもしれません。 ちょっと微妙なビジネス臭はあるものの、あまりにも画期的だったので世界的なヒット商品になりました。
日本での使用アーティストというとYMOとオフコースが代表格だと思います。
YMOがベストテンや夜ヒットに出る時は必ずProphet-5を使っていたので、それで名前を覚えた中高年は多いでしょう。
オフコースはたぶん「さよなら」で稼いだ印税の節税対策で買っていたと思いますが、小田さんはなんと5台も所有していて、チューリップの姫野さんがツアーで使っていて故障した時に「レンタル屋に頼むより確実だ」と言って小田さんに貸してもらったエピソードが好きです。
そんな憧れのProphet-5ですが、さすがに中学生の頃は買えなくてクリア下敷きに入れたカタログを眺めて気を紛らわせていました。
ところが、高校2年生の時に東中野にあったアンディーズミュージックという怪しい楽器屋(その後下北沢に移転して閉店。今はClub251というライブハウスが残っています)で、なぜか父が買ってくれました。
今にして思えばあれがバブルだったんですねえ…。
その2年後に父が急逝したんで忘れ形見みたいになっています。
うちのProphet-5はいわゆるRev.3.2で120音色メモリーの上、輸入元のモリダイラ楽器でMIDIを後付けしてもらったスーパーマシンです。
程度の悪い中古並行で一部塗装が剥げていたりしますが(4年落ちだったのに)、月日が経ってそれも味に感じられようになりました。
入手して今年でちょうど30年になりますが、メンテのおかげで非常に調子がいいです。
30年前のシンセが今でも普通に使えるってすごいですよね。
ちなみに現在進行形でProphet-5をメインで使っているアーティストといえば…そうそう、わがMalicetic Lolitaです。アマゾンプライム会員は無料で聴き放題なのでぜひ聴いてみてください!
と、ちゃっかり宣伝。
長々とシンセの話題を書いた上に、最後は宣伝という最悪な文章ですみません。
自分としてはいつも忘れていた「宣伝」がようやくできて満足しています。
長文にお付き合いいただき、どうもありがとうございます!