有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。
こんなタイトルですみません、6月は本当に疲れてしまいました。昨年の今頃は、あまりにも疲れすぎたため原因不明の高熱になり数日動けませんでした。今年は、お客様が週末に来ることもあり、病気になるわけにもいきませんので、気力でなんとか持ちこたえています。
今日は土砂降りになりましたので、記憶にないくらい久しぶりに家にいます。今年に入ってから1日休んだのは3日目くらいでしょうか、、、好きでやっていますので、苦になっているわけではありませんが春から初夏はやっぱり忙し過ぎます。
先月から今月までに作付けが終わったのは、トマト、生姜、里芋の一部、マクワウリ、スイカ、バジル、シソ、モロヘイヤなどです。そうして、まだまだ続くから大変なのです。ピーマン、ナス、ツルムラサキ、オクラ、ゴーヤが間に合わないので急いでいます。
完全な無農薬の野菜は、なぜ一般に普及しないのか、についてまた思いつきましたのでここに書いてみようと思います。ひとつ目は、野菜に虫がいることについてです。これはとてもはっきりしていて、野菜を作ったことがある人や実家が家庭菜園をやっていた方がリピーターになります。一度は買ってみるけれども二度と買わないのは、虫がいないJAS有機野菜を普通だと思っているお客様です。「こんな野菜だと思っていなかった」これが正直な感想になります。
ふたつ目は、やっぱり価格が高いことです。なぜ高くなるのかと言いますと、半分を虫に食われ、化学肥料を使わないことで大きさが十分にならないからです。スイートコーン、キャベツ、白菜では収量は4分の1以下になってしまいます。普通に考えて、4倍の価格になります。一般に販売されるものはここまで高くはできませんので、ほとんど作る人がいなくなります。
このギャップを埋める方法が、いまだに思い浮かびません!というか就農4年目の若輩に聞くのが間違っているような気がしますよね~~~。
今わかっていて確実にお知らせできることは、ハウスイチゴの食べ放題には行かない方が良いということでしょうか。殺虫、殺菌、消毒に60回以上農薬が巻くことが許されている毒野菜をそれでも食べますか?洗ってないし。ハウスはそもそも雨が降らないので全ての農薬がつきっぱなしです。
確かに、美しく、甘い。大きい。
うちのイチゴは、毎年アリが半分食べてしまいます。まあ、山なのでアリもたくさんいます!!!
まだまだ植え付ける野菜があります、少しだけ減りました!
前回のコラム→#12夏野菜が間に合わない