特集

おおるりファームの有機栽培はつらいよ♪
#021 種子法が廃止されますが、、、

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有機栽培に取り組む日本の農家は0.4%と、ヨーロッパ(40%以上)に較べて圧倒的に少ない。町田市小山町で、遊休農地を活用した無農薬野菜の栽培に取り組む「おおるりファーム」の青木瑠璃さんが、日々の奮闘と収穫の喜びを伝える連載コラム。

#021 種子法が廃止されますが、、、

「主要農産物種子法」が、今年の4月1日に廃止されることが決定しています。「主要農産物種子法」とは、米・小麦・大豆などの主要な穀物は、種の開発や安定的な種の供給のために、都道府県の公的研究機関が開発や供給を行うこととする法律です。

一部でなぜ大騒ぎになっているのかと言いますと、種の開発はこれから都道府県の主導ではなく、民間会社が行うことになりますので、価格がいくらになるのか見当がつかないこと、そしてやがてなし崩しに、遺伝子組換えや、F1(種取りできない品種)になっていくのではないかという心配があるからです。

私と皆さんとで考えなくてはいけないことは、本当に悪法なのかどうかということです。

私が思う一点目は、野菜の種子はすでに90パーセント以上がF1という種取りできない、毎年種を買わなくてはいけない品種になっていることです。理由は、より生産性が上がる、均一に出来上がりいっせいに収穫できる、土壌病原菌抵抗性がある、などの理由で農家に選ばれた結果です。F1の種を買うように農家が強制されたわけではありません。

ですから、種子法廃止により、民間企業がより病気に強い、収量の上がる品種の種取りできない米を倍以上の価格で売っても、きっと買う農家がいるでしょう。高い種を買っても利益が出れば損をしないからです。

二点目に言いたいことは、自家採種をして来年播けば、また同じ米や麦や大豆が作れますのでただちにすべての品種が滅びるわけではないのです。地方の篤農家と言われる人は、地方伝統品種を種取りしている方が多いです。

何が言いたいのかというと、種子法廃止が悪法であるという人には、F1の野菜を食べずに生活できますかということを考えてほしいです。

それで、私たちに出来ることは、、、ほとんど無いのです。今スーパーで野菜を買うとほとんどがF1の野菜です。サラダ油は、すべて遺伝子組換え種子から絞られています。知らされていないだけで事実です。私は野菜の一部品種を種取りしていますが、私のような弱小農家ができることはわずかでしょう。

すみませんが、この問題にもはや解決方法は無いように思われます。ここで読んで知ってくださり、誰かに伝えていただけたらありがたく思います。

認知症の方とともに働く、宝の山の竹林は無事に借りることができました!!!整備もこれからですので、参加したい方はご連絡ください。

おおるりファームの野菜は、一部凍ってしまいましたが、カリフラワーはびっくりするほどうまくいきました。テレビ番組のおかげ様で、キクイモが最高に売れました、ありがたい話です。

※写真は最高に上手く出来たカリフラワーです

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*竹林の整備に興味がある方は、
HATARAKU認知症ネットワーク町田 で検索してください。活動日をお知らせしています。4月には、タケノコの収穫体験もする予定です。ぜひご参加ください!!!

【プロフィール】
都内では初となる農地あっせん事業(農地利用集積円滑化事業)が町田市で始まったことを機に、世田谷区からの移転を決意。農業研修を受け、それぞれイラストレーター、デザイナーから農業の道に飛び込んだ。農薬と化学肥料を使わずに野菜を育てることにこだわり、東京都が認める「エコ100」を取得している。ウェブサイト