町田ゼルビア、ホンダロックに勝利-残り3試合「J昇格圏」3位キープ

勝利後、サポーターの声援の応えるゼルビア選手。堅い守備から得点につながる効果的なパスを前線に送り続けたDF太田康介選手(手前)

勝利後、サポーターの声援の応えるゼルビア選手。堅い守備から得点につながる効果的なパスを前線に送り続けたDF太田康介選手(手前)

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 日本フットボールリーグ(JFL)前期第6節が11月23日、相模原麻溝公園競技場(相模原市南区下溝)で行われ、FC町田ゼルビアはホンダロックSCに4対0(前半1対0)で勝利した。観客数は3486人。

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 今月15日に開かれたJリーグ理事会で財務基準とスタジアム整備計画が認められ、J昇格に必要な条件は「JFL4位以上」と「観客動員数平均3000人以上」の達成のみとなったゼルビア。東北大震災の影響でタイトなスケジュールの試合が続く中、11月はこれまで3勝1分の負けなし、無失点と好調を維持して3位につける。しかし5位の松本山雅との勝ち点差は2。負けられない試合が続く。

 試合はロックがDFラインを高く保ち、中盤で積極的にプレスをかけてゼルビアの攻撃を抑え込もうとする。これに対しゼルビアはDFライン裏への縦パスにFW勝又慶典選手が走り込んでシュートを狙う。その攻撃が実ったのが40分。中央付近でパスをつなぎ、相手ディフェンダーをかく乱すると最後はMF小川巧選手がペナルティエリア内にスルーパス。走り込んだ勝又選手がドリブルでキーパーをかわし、ゴールに流し込んで先制。前半を終了する。

 後半、中盤でのロックのマークが緩くなり、ゼルビアがボールキープする時間が徐々に増える。57分、相手パスをインターセプトしたDF太田康介選手がダイレクトでボールを前線に送るとスピードに乗った勝又選手がドリブルで相手ディフェンダーを抜き去り、2点目となるシュートを決める。さらに75分と87分にも途中出場のMF北井佑季選手がDF裏への縦パスに反応し、高速ドリブルからシュートを決め、4対0で勝利した。

 試合後、ポポヴィッチ監督は「相模原での試合に大勢の観客が来てくれて、熱い声援を送ってくれた。それに応える試合ができたと思う。目指してきた魅力的で攻撃的なサッカーが成熟しつつある。無名の選手たちでもこんなプレーができることを見せたいと考えていた。スタッフのサポートを得て仕事ができているのは幸運。しかし、まだ何も手にしていない。方向性を信じて残り試合もこれまで通りに戦う」と話す。

 今節は2位~5位のチームが全て勝ち、6位のFC琉球が敗れた。この結果から、次の試合で引き分けか勝利し、5位の松本山雅FCが敗れると得失点差の大きいゼルビアがJ昇格圏の4位以内を「ほぼ確定」する。

 次の公式戦は11月27日、町田市立陸上競技場(町田市野津田)でアルテ高崎と対戦する。13時キックオフ。当日は「ホームゲーム競技場満員プロジェクト」を実施。市内在住・在勤・在学者はAA席=500円(通常1,500円)、ゴール裏席=300円(通常1,000円)で入場可能。それぞれ先着1000人。山形県・和歌山県・鹿児島県の物産展、屋台、ジャグリングやフェイスペインティング、似顔絵コーナーなど家族で楽しめるブースも多数出店する「ゼルビアマルシェ」も開く。

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