小田急線新百合ヶ丘駅周辺に集積する8つのホールで4月27日より、オペラやコンサート、演劇など30以上の公演を展開する「アルテリッカしんゆり2012」が開催される。
麻生区は芸術家や芸術に造詣が深い市民が多く、市民主体のアートイベントや芸術活動が根付いている地域。新百合ヶ丘駅周辺には、昭和音楽大学や日本映画学校、川崎市アートセンターなどの芸術文化施設が集積していることから、地域に根差した芸術祭を目指して2009年に始まった。毎回2万人超の来場者があり、地域主体の芸術イベントとして定着している。
今回の特徴は、仲代達矢さん主演の演劇など多摩区での公演を本格化したほか、新百合ケ丘駅前でのアート市の開催、本格的バレエからストリートダンスまで幅広い世代が楽しめるジャンルをラインアップ。アート講座を受講した市民ボランティアが多数参加する。
期間中、さまざまなジャンルのコンサートやオペラ、演劇、古典芸能など28演目、35公演が行われる。主な演目は、スターダンサーズ・バレエ団「シンデレラ」、東京交響楽団「三大交響曲」、無名塾「Hobson’s Choice~ホブソンの婿選び~」、劇団民芸「静かな落日」。
セロニアス・モンク・コンペティション作曲部門で日本人として初優勝した守屋純子さんとTOKUさんの共演、昭和音楽大学出身の歌姫、Jisong(ジソン)さんのコンサートも行われる。子ども・ファミリー向けの企画は、「ホリヤンと遊ぼう! 0歳からのオーケストラ体験」、人形劇団ひとみ座「人形芝居ゲゲゲの鬼太郎 決戦!竜宮島」など。
開催日時と場所は公演によって異なる。5月6日まで。