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津久井の伝統食「にごみうどん」復活へ-相模原で料理教室

にごみ作りに取り組む参加者

にごみ作りに取り組む参加者

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 津久井地域の家庭で伝統的に食されてきた「にごみうどん」の料理教室が9月29日、相模原市立藤野中央公民館(相模原市緑区小渕)で開かれた。

津久井の伝統食「にごみうどん」

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 「にごみうどん」は、「にごみ」とも呼ばれる「煮込みうどん」。小麦の栽培が盛んだった津久井地域では、家庭で打ったうどんと野菜を味噌やしょう油の味付けで煮込んだ「にごみ」が昭和40年頃まで毎日のように食卓にあがったという。

 料理教室は、にごみを地域の特産品として普及させることを目指す、津久井地域商工会連絡協議会と東京家政学院大学(町田市相原町)の共同プロジェクトの一環。同大学は昨年度から地域に住む高齢者を訪問し、当時の様子や作り方を調査。文献資料なども参考にしながら、にごみを再現した。

 当日は3歳~70歳までの12人が参加。同大の櫻井美千代助教や学生スタッフの指導で料理に取り組み、できたてのにごみに舌鼓を打った。「だれもが好んで食べることができる料理。作りたてはさらっとしてるが、一晩置くとうどんが溶けてリゾットのようになり、これもおいしい」と同大現代生活学部3年の前田美佳さん。

 藤野商工会の野崎修さんは「津久井のグルメとしてアピールしたい。将来的にはどこの店でもにごみが食べられるようになれば」と期待を寄せる。

 料理教室は今後も実施し、市役所の食堂で提供する予定。

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