買う

相模原の文房具店がリニューアル-「左利きグッズ」コーナーも充実

職場体験の中学生に左利きグッズを説明する浦上裕生さん(左)と渡瀬けんさん。

職場体験の中学生に左利きグッズを説明する浦上裕生さん(左)と渡瀬けんさん。

  • 0

  •  

 相模原・西門商店街の文具店「菊屋浦上商事」(相模原市中央区相模原6、TEL 042-754-9211)が10月末にリニューアルオープンした。

[広告]

 文具用品のほか、OAグッズや調理器具などの「左利きグッズ」も取りそろえる日本唯一の専門店。ユニークな品ぞろえが話題となり、テレビや雑誌などの取材も多い。「世の中は右利き優先。左利きだと不便な思いをすることが多い」と同社チーフの浦上裕生さん。

 左利きの浦上さんが中学生のころ、通常のカッターで指を切ったことがきっかけで、母親の幾久子さんが店内に左利き専門コーナーを設けたのが始まり。以後、取扱商品数を増やし、現在は約50種類のアイテムを陳列する。よく売れる商品は定規とはさみ。

 リニューアルを記念して今月13日、 左利きの悲哀を描いたエッセー「左利きの人々」著者の渡瀬けんさんを招き、職場体験に訪れた市内の中学生にミニレクチャーを行った。

 渡瀬さんは「左手で上司にお酌をすると失礼に当たる」「左手で隠れて押印しにくい」などのエピソードを披露し、「同じような悩みがあることを共感してくれる」と同店を評価。左利きだという女生徒は「左利きの商品がこんなに多いことを知ってうれしい。クラスに左利きが何人かいるので教えてあげたい」と笑顔を見せていた。

 浦上さんは「左利きグッズはネットでも販売しているが、実際に触ってみて気に入ったものを選んでいただきたい。街なかの文具店は少なくなっているが、地元の人や左利きの人の応援で商売をさせてもらっている。これからも客商売に根を付けていきたい」と話す。

 営業時間は10時~18時。日曜・祝日定休。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース