町田で明・清時代の中国絵画展-細密描画など約70点を展示

方薫「胡蝶図巻」(1787年)

方薫「胡蝶図巻」(1787年)

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 町田市立国際版画美術館(町田市原町田4)で6月28日より、「中国の山水と花鳥 -明清絵画の優品-」展が開催される。

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 中国絵画は長い年月にわたって東アジア絵画界の中心を占め、独自の伝統をつくってきた。神仙が住む清らかな山水、おめでたい意味が込められた花や鳥、いにしえの物語の登場人物をモチーフに、質・量ともに優れた作品群が今日に伝わっている。そこでは高度なテクニックが継承されるとともに、独自の鑑賞の歴史も蓄積された。日本でも中国絵画は古くから愛好され、伊藤若冲などの画家にも影響を与えている。

 同展は、日本で紹介される機会が少ない、明・清時代(1368~1911)の山水画、花鳥画、人物画など約70点を個人コレクションから厳選、展示する。当時の中国は、「超絶的な細密描写から洒脱な筆使いの個性豊かな作品まで、百花繚乱の世界。木版刷りの絵入り版本がめざましく発達した」(同館)。

 展示作品は、孫億「花鳥図」(1693年)、方薫「胡蝶図巻」(1787年)、商喜「猛虎図」(1400年代)や同館所蔵の絵入り版本など。同館では「墨と色彩が織りなす美を楽しんでいただきたい」と期待する。

 開催時間は、平日=10時~17時、土曜・日曜・祝日=10時~17時30分。月曜休館。入場料は一般400円。8月3日まで。

町田市立国際版画美術館企画展委任統治領ミクロネシアを訪れた美術家の作品展 国際版画美術館(町田経済新聞)

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