地元企業と美術デザイン系学生を結びつけることを目的としたデザイン企画「HDMバイタリゼーションデザインアワード」の最終選考会が3月18日、アートラボはしもと(相模原市緑区大山町)で開かれた。
多摩美術大学の卒業生らが中心となって設立した団体「橋本デザイン会議」(西橋本 5、TEL 042-770-9554)が地元企業に協力を呼び掛け、学生が提案する商品デザインやPRのアイデアを表彰する同アワード。
大賞は、クラフト(緑区橋本台3)が求める「社員間コミュニケーションのデザイン」で連結するコーヒーカップ「コボレ」を提案した増永圭太さん(倉敷芸術科学大学)が受賞。
「コーヒーブレイク中にある様々なコミュニケーションのきっかけから、コーヒーを渡す瞬間をデザインの対象としたことがユニーク。思わずこぼれる笑顔から会話が始まることが想像しやすく、自信にあふれ、説得力に富んだプレゼンテーションも高く評価した」と主催者の小崎直利さん。
入賞は、イノウエ(緑区鳥屋)の静電気軽減アームブレス新パッケージデザインを提案した森脇紘子さん(横浜美術大学)、さがみはら産業創造センター(緑区西橋本)のコーポレートフォント、相模ピーシーアイ(中央区田名)のPR冊子を提案した青野優さん(多摩美術大学)、F-Design(緑区西橋本5)の3Dプリンターを生かしたオーダーメード歯ブラシを提案した斉藤葵さん(日本大学)の3人。
「形だけでなく、コミュニケーションのあり方をデザインに取り込んでいる提案が多かった」(小崎さん)。