町田文学館通りに3月、ラテンアメリカ料理店「DEKASEGI DINING&BAR(デカセギ・ダイニングバー」(町田市原町田4、TEL 042-866-4011)がオープンした。
DEKASEGIはスペイン語で、日本語と同じ「出稼ぎ」という意味を持つ。店主のジョアン・アルバ・フクダさんは日系ペルー人3世。祖父母が熊本県出身。出稼ぎの母を追って17歳で来日。ペルー人コミュニティーがある愛川町で住み働きながら、町田に店を開いた。「出稼ぎはネガティブなイメージもあるが、自分たちのルーツの意味もあり、国を問わず発音がしやすい」と説明する。
ペルーやドミニカ、ブラジルなど中南米出身で、飲食業の経験を持つスタッフがそれぞれの国の「故郷の味」を提供する。主なメニューは、牛野菜炒め「ロモ・サルタド」(900円)、魚介類のマリネ「セビチェ」(1,000円)、若鶏の鉄板焼き「フランゴ・ナ・シャーバ」(800円)、ペルーの伝統ジャガイモ料理「パパ・ア・ラ・ワンカイーナ」、牛ハツの串焼き「アンティクーチョ」(以上600円)など。
「ペルーではキッコーマンのしょうゆが有名で、ロモ・サルタドでも調味に使っている。日本人も食べやすい味で、注文に応じてペルーにしかない唐辛子で辛さを調整する」(フクダさん)。ドリンクは、インカ・コーラやチチャモラダ、グアラナなど日本では珍しいソフトドリンク(300円~500円)のほか、キュバリブレやモヒート(700円~800円)などのカクテルを取りそろえる。
不定期でラテンダンスイベントも開催する。フクダさんは「仕事の帰りにちょっと寄って、悩みごと、楽しいことなどを話しながら、おいしい料理を食べてほしい」と笑顔で話す。
営業時間は、火曜~土曜=18時~翌2時、日曜=12時~22時。月曜定休。