JR相模線の運転席からの前方風景を撮影した4K動画が7月21日に発売される。制作は、映像ソフトの企画制作・出版を手掛けるビコム(福岡県)。
リニア中央新幹線駅や東海道新幹線新駅の開設、海老名駅の大規模再開発などで今後の変化が注目される路線の現風景を205系500番台から記録した同作品。始発から終点まで往復収録。廃止された砂利採取のための支線や引き込み線、停留所などの場所、名称を字幕で紹介する。
相模線は、相模川の砂利輸送を目的に1921(大正10)年、相模鉄道による私鉄線として茅ヶ崎駅~川寒川駅間で開業。1931(昭和6)年に橋本駅まで全通し、太平洋戦争中の1944(昭和19)年に国有鉄道化。海老名駅が開業した1987(昭和62)年、国鉄分割民営化でJR東日本の路線となった。
電化は神奈川県内では最後となる1991年。路線距離は33.3キロ。2017年の通過人員は2万9379人。1987年からの伸び率は317%でJR東日本トップだが、全線単線のため輸送サービス水準が低い。沿線市町は複線化を早期実現するための活動に取り組んでいる。
「沿線の開発が進む中、首都圏にありながら単線で運行している普通列車のローカル色あふれる雰囲気を楽しめるのでは」と同社営業担当者。
価格は、ブルーレイ版(128分+映像特典4分)4,500円、DVD版(128分)4,200円(いずれも税別)。書店、家電量販店、鉄道模型店などで販売する。