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鶴見川「鯉のぼりの川渡し」今年で見納め 「子どもが遊ぶ川」再生

鶴見川の鯉のぼり(2019年5月1日撮影)

鶴見川の鯉のぼり(2019年5月1日撮影)

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 鶴見川の参道橋付近で毎年行われている「鶴見川泳げ鯉のぼり」が今年で見納めになる。

鶴見川育成会の石川末治会長

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 市民団体「鶴見川育成会」が、川の環境保護活動を目的に2004年から開催した同イベントは今年で16回目。川の両岸に渡されたワイヤーに色とりどりの大小約200匹のコイが風にそよぐ下で子どもが水遊びをしている。異例の許可で継続できたという河川管理通路上の屋台では、ヨーヨー釣りや金魚すくいや飲食物を提供。ミニ列車も走らせる。

 初回30匹でスタートした鯉のぼりは5年前、600匹まで増えたが、川沿いの宅地開発で両岸をつなぐ200メートルのワイヤーを固定できなくなり、現在は200匹になった。

 鯉のぼりを止める理由は会員数の減少と高齢化。同会の石川末治会長を含めて建設業に関わる人が多かったため、専門の機材や技術で鯉のぼりを設置してきたが、継続が困難になったという。開催費用80万円を補う寄付金も縮小した。

 「私たちが小さい頃に遊んだ川に戻そうと始まった活動。清掃活動ではトラック2台分のゴミが出たが、拾う必要がないほどきれいになった。素足で川に入ることができる」と石川会長。「川で子どもが喜ぶ姿を見るのが楽しく、みんなの活動の原動力」と微笑む。

 鯉のぼりは今年で終わるが、来年以降も屋台やのぼりの設置は続けたいと話す。「突然止めてしまっては子どもたちがかわいそう。細々と続けて、『つまらない』と言われるまでやりたい」と話す。

 イベントは5月5日まで。

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