南つくし野の生活雑貨店「TAMTAM」(町田市南つくし野4、TEL 042-796-4810)内に5月25日、多目的レンタルサロンがオープンした。
フロア面積は約15平方メートル。テーブルやソファ、ピアノを備える。同店は1980(昭和55)年開業。その当時のつくし野は、テレビドラマ「金曜日の妻たちへ」の舞台となるなど、郊外の高級住宅地として人気があった。店主の田村照次さんは30代後半に脱サラ。自宅1階に店を構えた。店内には、アールデコ調の高級家具や食器、ミセス向けの洋服、孫へのプレゼントに合うような玩具などを並べる。
「開業当時、生活雑貨店は郊外ではめずらしい業種だった。近隣だけでなく少し離れた場所からもお客さんが来てくれた」と振り返る。最近では、店舗周辺にあった大型スーパーやベーカリーが撤退。コンビニエンスストアが開業しているが、住民の老齢化、若い世代の趣向の変化、ネット通販などの影響で、「物販の小規模な小売りは厳しく、近隣で住宅の一部を店舗にしていた人は店じまいしつつある」という。
「自分も年をとり、生活雑貨店を続けることはできそうもないが、違った観点から地域に貢献できることを人生最後の仕事としたい」と田村さん。オープニングイベントとして、地元に関わりのあるクラシックやジャズのプロミュージシャンを招いてコンサートを開く。「住民の文化活動に役立てていただきたい」とも。
営業時間は10時~18時。使用料金は1時間=1,800円、1日=1万2,000円。楽器レンタル、ドリンクも提供する。