津久井大豆農家と民謡演奏家のデュオ「nou-min(のうみん)」が7月、初のミニアルバム「hiizuru」をリリースした。
2人は相模原市立中学の同級生。津久井大豆の栽培農家である太鼓の田中英之さんが同窓会で再開したプロ演奏家の町田加代子さんを「口説いて」、6年前に結成した。
「農作業をしながら歌うのが民謡。とても深い関係にあることを一生懸命に話した」(田中さん)。「子どものころから真面目に民謡の稽古に励んでいた。当時、田中くんはちょっと不良ぽくて嫌いだった(笑)」(町田さん)。
それでも、「若い人にもっと民謡を聞いてもらいたい」という思いが一致し、活動をスタート。農家や寺でのライブ、チャリティーイベント、地元の祭りなどに出演してきた。お盆休み中はロサンゼルスでのライブを予定する。
「没になったCMソングを発表したいと思ったのがきっかけ」という今回のアルバムリリース。オリジナル3曲と秋田県の民謡「ドンパン節」など計7曲を収録する。「庶民の身近な音楽である民謡にもっと親しんでもらいたい。勝負の年と決めて、民謡の枠にとらわれず、自由に演奏したい」(田中さん)。
価格は1,404円。ライブやSNSを通じて手売りする。売上の一部は、福祉団体に寄付するという。