町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で現在、「白洲正子のライフスタイルー暮らしの遊(すさ)び展」が開かれている。
白洲は1910(明治43)年、伯爵樺山家に生まれ、1924(大正13)年に女性として初めて能楽堂の舞台へあがる。米国留学を経て、英字新聞記者だった白洲次郎と結婚。第二次世界大戦の戦火を逃れるために1943(昭和18)年、鶴川村能ヶ谷に移住。亡くなるまで武相荘と名付けた邸宅に住み、随筆家として活動した。
同展は、「美の目利き」「美の探求者」と呼ばれた白洲のライフスタイルに注目。愛用の骨董をはじめ、着物やアクセサリー、文具、自筆原稿など、暮らしを彩った選りすぐりのものを、暮らし・おしゃれ・たしなみ・ライフワークといったテーマに分けて紹介。樺山家伝来の品々や、白洲次郎との生活についても触れる。
「正子お気に入りの器物や服、アクセサリーなどにエピソードを添えて展示した。『文化は、一人一人のその日その日の生活の中にある」と述べ、好きなことを貫き、楽しい時間を探し求めた暮らしぶりを見ていただければ』と担当学芸員。
関連企画として、監修者の一人である青柳恵介さん(古美術評論家・国文学研究者)による、友枝雄人さん(喜多流シテ方能楽師)、阿川佐和子さん(作家)との各対談などを予定する。
開催時間は10時~17時。月曜・第2木曜休館(11月4日は開館)。観覧料は一般=400円、大学生・65歳以上=200円、高校生以下無料。12月22日まで。