スリーエムジャパン相模原事業所(相模原市中央区南橋本3)に11月13日、「3M ロボット研磨ラボ」がオープンした。
人手不足が深刻な製造業にとって、人的依存が高い金属加工の研磨工程は、作業時間の短縮やコストダウンにつながる「最後の領域」。同社は、100年以上の歴史と5000種以上の製品を取り扱う研磨材メーカーとしての知見を生かし、熟練工の経験と勘への依存度が高く、システム構築が困難な研磨工程をロボット化した。
同ラボでは、研磨工程の自動化・ロボット化を進める企業に、製造物の最適な研磨工法を提案し、製造物を持ち込んでの検証を受け付ける。それによって、システム構築のスピードアップを図り、ロボット研磨波及の加速を促すという。
同社研磨材製品事業部の日西勝事業部長は「研磨工程のロボット化は、高いニーズがあることと、様々な課題があることを改めて認識した。ラボで製造現場の人手不足の課題解決を目指す。研磨材ビジネスの成長領域として今後も注力する」などと話す。