相模原駅周辺地域のまちづくりを広く知ってもらおうという取り組みが始まった。地元の自治会と商店街で構成するまちづくり推進連絡協議会(中里和男会長)は7月1日、駅前ペデストリアンデッキにまちづくりコンセプトの横断幕を設置した。
同地域は、市内3大商業地の相模大野と橋本に比べて、「まちづくりで後塵(こうじん)を拝している状況」。同協議会は、相模総合補給廠の一部返還を契機として、2007(平成19)年から地域特性を生かしたまちづくりを進めている。
まちづくりコンセプトの掲出について、同協議会事務局で相模原中央商店街理事長の横山房男さんは「加盟団体が各々まちづくりを進める中で、みんなが同じ方向に向かっているという姿勢を打ち出すことが必要だと考えた」と説明する。
コンセプトは「人が集い にぎわいのある街」。エリア面積約660ヘクタールの広大な相模原駅周辺地域全体が、人が集いにぎわいのある街へ発展していくという思いを込めた。横断幕のデザインは、希望や豊かさを表すイエローと系統色のオレンジを基調色に、人が集うさまを具体的に示したという。
「一般市民にも興味を持ってもらうためには、分かりやすさが大切。形を見せたい」と横山さん。「来年度、駅周辺で大きな祭りやイベントが開催できるように取り組んでいく。ここに住みたい、住み続けたいと思う人が増えて、より活気が生まれてくれば、小田急多摩線が延伸されるのでは」と期待を寄せる。