町田山崎団地周辺エリアで来年初旬、MaaSの実証実験が行われる。東京都が公募した「MaaSの社会実装モデル構築に向けた実証実験」で、同エリアでの実施を予定する小田急電鉄とJR東日本が選定された。
Maas(マース=Mobility as a Serviceの略)は、ICTを活用して交通をクラウド化し、公共交通や運営主体に関わらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティーをひとつのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな移動の概念。
本実証実験では、NTTドコモのAI運行バスシステムを用いた「乗合型オンデマンド公共交通サービス」を、小田急電鉄が開発したMaaSアプリ「EMot」から検索・手配できる形で提供。また、JR東日本の首都圏のほぼ全線および首都圏以外の主要路線、小田急線全線、神奈川中央交通の路線バスのリアルタイムデータを用いて、遅れを加味した経路案内サービスを「EMot」と「JR東日本アプリ」で提供する。
取り組みを通じて、公共交通の利便性向上による周辺道路の混雑緩和の効果や、対象地域内の連携施設の利用促進について検証。毎日の移動をもっと便利で快適にすることで、地域全体を活性化させ、人々と街にもっといい「いきかた」を提供することを目指す。
実施予定時期は2021年1月中旬~3月中旬。具体的なサービスのイメージや実証実験開始日などは、詳細が決まり次第発表するという。