J2リーグ第14節、FC町田ゼルビアはアルビレックス新潟に2対1で勝利した。入場者数は3430人。
首位・新潟を迎えてのJ1仕様スタジアムこけら落としの一戦。緊急事態宣言下で、本来ならゴール裏を埋め尽くす新潟サポーターのビジター席は非設置。ゴール裏から新しいバックスタンドに移った町田サポーターグループの応援がメーンスタンドに反射してスタジアム全体に響いた。
試合は開始直後に町田が先制。右サイドからのクロスをMF吉尾海夏選手がマイナスに折り返し、走り込んだDF三鬼海選手が強烈なグランダーのシュートをゴール右隅に決める。さらにMF太田修介選手が右サイドのクロスを合わせると、ボールが新潟の選手に当たって軌道が変わりゴールイン。
新潟は終了間際、約1カ月ぶりに復帰先発した元町田のエースストライカーFW鈴木孝司選手がゴール左隅にボレーシュートを放つが、GK福井光輝選手がダイビングでブロック。町田の2点リードで試合を折り返す。
後半は一転して新潟のペース。ボールを終始保持して町田を押し込み、シュートの雨を降らせる。町田はシュートブロックや福井選手の再三のファインセーブでしのぎ、リーグ得点トップの攻撃力を誇る新潟の猛攻を1失点に抑えた。
試合後、町田のランコ ポポヴィッチ監督は「積み上げてきたことが勝ち点3につながった。スタジアム整備への感謝を選手たちがピッチで見せてくれた」などと振り返り、笑顔を見せた。
試合前、町田GIONスタジアムのバックスタンド落成式が開かれ、石阪丈一町田市長らが挨拶した。バックスタンドは3階建てで約4700席。グループで観戦できるブース席、車いす利用者の席としても利用できるカウンター席を備える。この整備によってスタジアム全体の客席が約15000席となり、J1仕様スタジアムが完成した。