相模原市で建設中の大規模多機能型施設「GLP ALFALINK 相模原」(相模原市中央区田名)で11月11日、街びらきイベントが開かれた。
面積約29.5ヘクタールの敷地に4棟の物流施設、共用棟、多目的コート、緑地などを備えるプロジェクト。「物流をもっとオープンに(Open Hub)」をキーワードに据えて、共創といったビジネス面に加えて、市民の憩いの場として地域に開かれた施設を目指している。
街びらきイベントには、事業主体の日本GLP帖佐義之社長、本村賢太郎相模原市長、クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さんが登壇。物流業の革新、シビックプライドの向上、SDGsの推進、災害時の救援物資の輸送・拠点化などに協力して取り組む意向を示した。
施設内では、飲料水の陳列業務をAIシステムで自動化したコンビニエンスストア、レベル4相当の自動運転技術やサービスを実証するバスの試験運行など、「ロボットを見える化」し、市民も見学できる。
「街ひとつ分の規模。いるだけで気持ちのいい空間をデザインした。市民に利用してもらうことがブランディングになると思う」と佐藤さん。帖佐社長は「物流業界は人間を機械のように扱ってきた。ALFALINKは人を大切にして、物流が魅力ある仕事となるように培ってきたエッセンスの集合体」と誇る。
本村市長は「多くの人が訪れる施設になるのでは。日本が誇る物流センターの顔となるように帖佐社長と取り組んでいきたい」と期待を寄せる。