相模原・藤野発「地産ガチャ」に12月、おばあちゃんが描いたネコの缶バッジが登場した。
地産ガチャは「コレジャナイロボ」などを手掛ける「ザリガニワークス」の武笠太郎さんが企画。猪鹿の革、樹木、割れた陶器、木炭など、価値のなさそうなものを解説書とともにカプセルに詰める。
おばあちゃんが描いたネコの缶バッジはシリーズ第9弾。介護が必要な高齢者にデイサービスなどを提供する地元の宅老所「すずかけの家」を利用する高齢者にネコの絵を描いてもらい、武笠さんがアレンジを施した。
印刷は最新の高性能プリンターを使用して原画の微細な再現、金や銀のトナーを駆使して原画の魅力を全力で引き立てたという。「味わいあるイラストを高クオリティーで仕上げた自信作」
全国流通するガチャの企画も手掛ける武笠さん。「中国で生産する大手メーカーがやらないことを地産ガチャでやっている。日常生活の中に潜む見過ごしがちな価値がガチャに入れることで見えてくる。いたずらしたいという気持ちもある」と笑う。
ネコ缶バッチは、カプセルへの詰め作業を同所に業務委託した。「これからも地産ガチャの詰め作業を委託できたら、いい関係を築けるのではないかと感じている。そのためにもたくさん売れてほしい。地産ガチャ設置場所も増やしていきたい」
価格は300円。藤野ライトハウス、やまなみ温泉、青山学院大学相模原キャンパス、町田マチノワなど8カ所で販売する。